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告白 高遠春加 ill.ひびき玲音
告白―scent of declaration
告白―scent of declaration
高遠 春加, ひびき 玲音

性格の悪い攻めを求めて購入しましたが、本当にどうしようもない奴でした。攻めも受けもどこか心が壊れています。二人だけにしか理解できない愛の形、私は好きでした。


計司が最低です。眉目秀麗な容姿に惹かれて近付いてくる女性と適当に付き合いセックスする。相手が妊娠したとしても勝手に堕ろせと手術費用を渡すだけです。弓弦に対してもひどいのは同様です。家事、自分が経営する仕事を押し付け、体の関係を持つ。まさにセックスフレンド以下、自分の所有物かペットのような扱いです。

それでも弓弦は計司を愛してるんです。計司に絶望しながらも傍にいたい。彼には何も望まずただ傍にいれればいい、計司が幸せになることすらどうでもいいと言い切る弓弦もどこか壊れているように見えました。計司を愛するためには傷付き泣くような自分を殺すしかなかったんだと思います。

傷ついているのにそれに気付かない振りをして淡々と愛を語る弓弦が痛々しいです。計司の結婚ですら受け入れます。計司の横暴さもそこまでして彼に従う弓弦も理解できませんでした。

けれど、最後のシーンで泣かされました。計司は幼少期に弟を亡くし母親から憎まれ育ったせいで、愛を知らない。彼もまた生きるために自分の心をひどく壊してしまうしかなかったんです。愛や恋を知らない計司は弓弦から離れたくない、他の人間に渡したくないという感情を表す方法を知りませんでした。愛していたのに。彼が弓弦を抱くのは、セックスの間は弓弦に求められていると実感できるから。彼自身はそのことを気付いてなかったのかもしれませんが。そして自分が愛を欲していたことにも気付けていなかった。弓弦が初めて伝えた、愛しているという言葉に計司は泣きます。でも弓弦のために涙を流しても、彼は最後まで愛してると言えませんでした。そんな彼の‘告白’はとても悲しくとても甘く感じました。

弓弦は計司は手に入らないものだと諦めていたけれど本当はずっと弓弦のものだったんですね。二人とも今まで壊れてた心を少しでも直しながら生きていって欲しいなと思います。壊れたままはやっぱりいつか歪みが破綻してしまうような気がするので。(萌はありますが!)

第三者からみればただの嫌な奴でしかないので賛否両論かもしれませんが、私は読後感もよく楽しんで読めました。木原さんが好きな方に合うような気がします。

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[BL小説]高遠琉加(春加) | 21:13 | comments(0) | trackbacks(0)
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